香りのQ&A

「香水の種類は?」「香水はどこにつければいいの?」「女性がメンズ香水をつけるのはおかしい?」など、香水にまつわるご質問にお答えするコーナー。

お客様からよく寄せられる質問をまとめました。

よく寄せられる質問

香水の「オーデコロン」とか「オードトワレ」の違いって何?(賦香率のお話し)
香水の濃度が違いますので、香りの持続時間も異なってきます。 オーデコロンの持続時間は1~2時間、濃度は2~5%です。 オードトワレでは、持続時間は3~4時間、濃度は4~8%ですので、香水をつけたときの感じ方が違います。

ちなみに、最も濃度が高いパルファンは5~7時間、次に濃度が高いオードパルファンは5時間の持続時間があります。 これらは朝お出かけ前にシュッとひと吹きするだけで、午後まで、香りのタイプによっては夕方まで香りが持続します。
香水はどこにつければいいの?
手首、ひじの内側、ウエスト、太腿の内側、膝の裏、足首など、脈打つ場所がいいでしょう。 直射日光の当たる場所につけるとシミになる恐れがあるのでおやめください。

映画で女優が耳の後ろに香水をつけるシーンがありますが、これも避けたほうがいいです。 欧米では相手とハグする習慣があり、自分の存在をよりアピールするための社交手段としてつけていると考えられます。

日本ではそうした習慣もなく、直射日光も強い国ですので、顔周辺にはつけないようにしましょう。
香水はどのようにして保管すればいいの?
直射日光の当たらない場所で、冷暗所がベストです。 温度は15~18℃が目安。 あまり温度差がなく、20℃以下であればOKです。

また、香水を保管するときは、できるだけ箱などパッケージに入れるようにしましょう。
香水の有効期限は?
おおよその目安ですが、開封してから1~2年くらいとお考えください。 未開封状態で保管条件が良ければ5~10年はもつと言われています。

でも柑橘系の香りはフレッシュさが命。 なるべく早めに使い切るようにしましょう。
香水を移し替えるのに適した容器は?
香水には香料や精油などの油分のほかに、アルコールがたくさん含まれています。 香水を別の容器に移し替える場合は、その素材に注意してください。 ガラス、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)が適しています。

PET(ペット)素材はアルコールで穴が開く場合が多いため、決して使用しないでください。

またスプレー容器では、ノズル部分の勘合(かんごう)や素材が粗悪ですと液漏れが発生することがありますので、100円均一商品などの廉価品を使用する場合はご注意ください。
香水をつけて出かけてはいけない場所は?
食事をする場所、葬儀に関する場所、病院見舞いなどでは、香水をつけるのは控えましょう。 どうしてもつけたい場合は、体のつける場所や香りのタイプを考慮してください。
メンズの香水を女性がつけるのはおかしい? またその逆は?
全然おかしくありません。男性が女性用を、女性が男性用をつけても、いっこうにかまいません。

ただ香水メーカーが男女の嗜好に合わせて分けて製造しているので、基本的にはその分類に添った香水選びをしたほうがいいでしょう。 香水を使うことに慣れてきたら、自分とは違う性別の香水にチャレンジするほうが無難かもしれません。
香りを嗅ぐと気分が変わるって本当?
本当です。好きな香りを嗅ぐと気分が明るくなったり、リラックスすることがあります。 そのときの気分で香りを選ぶのも楽しいですね。

ちなみに香りが生理的、心理的に作用することを「アロマコロジー」と言います。
香水って自分でつくれるの?
香水原料(いわゆる香料)とアルコールや精製水、器具や容器があればつくれます。 ただつくるには専門的な知識が必要となりますので、パレアンヌなどのスクールで香りの基礎からきちんと学ぶことをお勧めします。 好きな香り同士をただ混ぜれば、いい香水ができるわではありません。
香料やボトル、香水をつくる器具はどこで売ってますか?
香料は香料会社から買うのが一般的ですが、一般的な感覚から見ると決して安価なものではありません。 また少量だけ売っていただくには、どういった用途に使うのかなど取引上の信用・信頼が大切になってきますので、素人さんがいきなり売ってくださいといっても難しいのが現実です。

器具には多種多様なものがあり、ボトルにもたくさんの種類があります。 一般のお店ではなく理科ガラスを販売しているお店などで購入することができます。

※パレアンヌでは器具やボトルを販売しているほか、香料も量り売りしています。
自分でつくった香水を販売してもいいの?
いいえ。 自分でつくった香水は自分で使うことだけが認められており、無許可で販売することは薬機法で禁じられています。 人にプレゼントする場合は薬機法に抵触しないと「いわれて」いますが、他の法律(PL法-製造物責任法など)は適用されますのでご注意ください。

香水を製造して販売するには「化粧品製造業」及び「化粧品製造販売業」の許可が必要です。 この許可を得るのは大変難しく(場合によっては薬剤師をひとり雇わなければなりません)、一般の方ではほぼ不可能と考えていいでしょう。

なお、商品の香水を仕入れて小売販売する場合は、何も許可は必要ありません。
ディフューザー(芳香器)に香料を入れても大丈夫?
入手したディフューザー専用の香料・精油であれば問題はありませんが、いまお使いのディフューザーに別のお店(別メーカー)で買った香料・精油を入れると目詰まりすることがあります。 ディフューザーと香料が合う、合わないの相性の問題ですので、一概に大丈夫ともダメとも言えません。
ボディミストって何?
オードトワレのような感覚で、ボディに直接吹きかけてお使いいただけるものです。 一般にはオーデコロンよりもさらに賦香率が低く、香水というよりは「香りの化粧水」と呼んだほうがしっくりとくるかもしれません。 周囲にあまり香りをまき散らすことがなく、容量も多目ですので、バシャバシャと思いっきりお使いください。
今まで使っていた香水がもう売っていないのですが、同じような香りの香水をつくれますか?
販売されなくなった理由としては、その香水に使っていた香水原料が採取できなくなったことが、最も大きな要因だと考えられます。 香水は香水メーカーや調香師が描いたイメージが強く反映されますので、たとえ科学的に香料の成分が解析できたとしても、同じ香りをつくることはほぼ不可能とお考えください。